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楽天、独自の仮想通貨「楽天コイン」の構想を発表

楽天の三木谷浩史会長兼社長が2月27日、スペイン・バルセロナで開催されたMWC基調講演に登壇した。
2018/03/05 UPDATE
 
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楽天スーパーポイントや会員情報を管理「楽天コイン」を構想中!
「楽天コイン」はブロックチェーン技術と同社のポイントプログラム「楽天スーパーポイント」を基盤とした新たな暗号通貨だ。同社は傘下企業のサービスで会員IDを統合し、さまざまなサービスや店舗で楽天コインを使用できるようにする計画だという。具体的な導入時期などは明らかにされていない。

三木谷社長は2015年にビットコインについて触れていた

2015年にPayPalの創業者であるピーター・ティール氏と楽天の三木谷氏が「技術革新が生む新たなる金融サービス像」をテーマに意見を交わしたトークセッションが行われましたが、その場で三木谷氏からビットコインについての発言がありました。

三木谷氏は、グローバルでのスマートフォンの普及率が60%であるのに対して銀行口座は10~12%しかない、これはチャンスがあると同時に通貨を再定義しなければならないのではないか、と発言しています。

日本の規制問題(例えば東京証券取引所には昼食時間などの決まった時間にクローズされてしまうが、海外の取引所などでは24時間365日無休だったりする)についても触れています。

また、ビットコインについてはグローバル通貨になりうる候補として最も可能性が高いとしています。

楽天としてもビットコインを利用することを考えていて、多様な決済手段の一つとして取り組む姿勢を明らかにしています。

いつそのような形で導入するかは明確にしませんでしたが、楽天自身は決済手段を限定しないプラットホームを目指していくことを考えており、楽天がビットコインを利用することに対する明示的な障壁はないと考えているようです。
出典: coinhack.jp

「楽天コイン」構想の狙いとは…

●「楽天コイン」でポイントの国境を取り払う
その後三木谷氏は、Eコマースのキャッシュバックサービス「Ebates」や、フランスやドイツのEコマース事業における会員プログラム、欧州で展開する動画配信サービスの「Rakuten TV」、そして電子書籍の「Rakuten Kobo」やメッセンジャーサービスの「Rakuten Viber」など、楽天が主に海外で展開している事業について説明。Rakuten Viberは10億ユーザーを獲得するなど、日本だけでなく海外でも既に多くの会員を獲得していることを明らかにしました。

そこで三木谷氏は、新たな事業ビジョンとして「楽天コイン」を発表。これは、仮想通貨で注目されるブロックチェーン技術を活用することにより、国内外のサービスで獲得した楽天IDやポイントサービスを統合するものになるそうです。

すでに、楽天は国内で1兆以上のポイントを発行していますが、楽天コインが実現すれば、今後それが国境を越え、世界各国の楽天のサービスで使えるようになり、ポイントの利用価値と幅が国内外へ大きく広がるとともに、楽天経済圏をグローバルに広げる狙いがあるようです。三木谷氏は楽天コインの実現に強い意欲を示しているものの、現時点ではあくまで構想段階のようで、具体的な提供時期などは明らかにされませんでした。

具体的な導入時期は言及されてませんが、サービスやポイントと関連した「楽天コイン」が実現すれば、市場に大きな影響を及ぼし、ライフスタイルに変化をもたらしそうですね。また、野球チームの東北楽天イーグルスの経済効果も期待できるでしょう。

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